猫の病気「猫伝染性腹膜炎」

こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。


本日は‘三毛猫みけにゃのつぶやき’はお休みして、あめにゃ(アメリカンショートヘア♂)についてのお話です。


20年以上前の話になるので、記憶が曖昧な点がありますが、重い内容になっています。


あめにゃは、家族に迎え入れてから間もなく、風邪(猫カリシウイルス)や皮膚疾患など次々に罹患し、生後6ヶ月位までは動物病院通いでした。

その後、半年位はよく遊び、食欲も有り、順調に発育していると見えました。

1歳の誕生日を過ぎた頃、食欲不振と口内炎で通院しましたが、あまり良くなっていない様子。

そこで、セカンドオピニオンを受けたところ、猫伝染性腹膜炎(FIP)の可能性が高いとの診断を受けました。

皮下注射や輸液、輸血もしましたが、不治の病に敵う事無く、投薬開始から約2ヶ月後の、1歳3ヶ月で虹の橋を渡りました。
(投薬した薬品名までは覚えていません)


とても性格の良い、一見おっとりした猫でしたが、みけにゃ姐さんに気を遣い、ストレスを溜めてしまったのかも知れません。

猫は痛みに対してとても我慢強く、弱っている様子を極限まで表に出しません。

純血種は、繁殖の仕方にも因りますが、一般的に、雑種よりも免疫機能が弱いと聞いています。

生まれつき弱い個体だったのかも知れませんが、私の、あめにゃへの配慮が足りなかった事も一因となってしまったのかと思うと、悔やんでも悔やみきれません。

猫伝染性腹膜炎 治療法】

つい最近までは有効な治療法はなく、対症療法で症状緩和と延命を図るしかないとされた。

致死性は子猫に高く、老齢猫では発症後のインターフェロンステロイド剤投与で二年以上生存するケースもある。


2018年6月基準、乾性型(ドライタイプ)の場合、ポリプレニル(PI)投与(注)がインターフェロンステロイドより場合によっては症状緩和と延命により効果的なことが判った。

但し、完治はできないし湿性型(ウェットタイプ)には効かない。そして、一生投与せねばならない。


湿性型(ウェットタイプ)の場合、2017年末、ついにgc376 という有効な治療薬がアメリカから開発された。

gc376投与で湿性型は完治できるようになったが (アメリカや韓国の臨床試験では2018年現在、gc376を主に使うコンビネーション治療法で完治報告が出ている/残念ながら乾性型には湿性型程のドラマチックな効果は無く、全く効かないという意見もある) まだ治験薬であるため、日本で取り扱っている(=臨床試験に参加している)動物病院は極稀、もしくはまだ無いと思われる。


(Wikipediaから引用)

(注) ポリプレニル(Pl)免疫賦活剤は【免疫を活性化するもの】であり、ステロイド免疫抑制剤】とは、互いの効果を打ち消す可能性が有るため、2017年米国テネシー州立大学の発表論文内にて併用を禁じている。